Nature Remo - リモコンの信号取得方法

Nature remoを導入して半年が経ちました。

導入後の初めの夏では、外出先から予めエアコンの電源をONする
ことで、帰宅時にには部屋が涼しく、非常に快適です。

このような通常の使い方ではなく、Nature remoにはあらかじめ
準備されたAPIがあり、色々と遊ぶことが出来ます。

そのAPIを使い、リモコンの赤外線信号を取得してみることにしました。

 

目次

 

1. 準備するもの

 私の環境のMacを前提として記します。

  ①Mac (またはPC)
  ②Nature remo
  ③リモコン

 Macでは、Launchpad → その他 → 「ターミナル」を使います。
 ターミナルでは「curl」のコマンドを使います。
 インストールされていない場合は、予めインストール作業が必要です。
 なお、MacはNature remoと同じネットワークに接続させる必要が
 あります。

 Nature remoは、セットアップ済みを前提とします。
 IPアドレスは、固定アドレス(192.168.3.200)にしています。

 リモコンは赤外線式であること。
 今回の例は、テレビの東芝 REGZA用のリモコンCT-90442を使いました。

f:id:m_yasumura:20200911004247j:plain

2. リモコンの赤外線信号を取得する方法

 以下に手順を記します。

 ①MacをNature remoと同じネットワークに接続する。

 ②リモコンをNature remo向け、取得したい信号のボタンを押す。
  赤外線信号を受けたNature remoが青く光ります。
  今回は、「電源ボタン」を押しました。

 ③ターミナルに以下のコマンドを入力する。
  環境に合わせ、IPアドレスを変更して下さい。

$ curl -s -X GET 'http://192.168.3.200/messages' -H 'X-Requested-With: curl'

 ④③を実行すると以下のようなデータが表示されました。

{"format":"us","freq":38,"data":[8926,4537,495,636,531,596,495,634,498,635,494,630,505,625,497,1733,496,634,493,1738,492,1740,496,1734,501,1730,499,1731,497,1737,496,634,501,1728,503,629,501,1728,494,633,505,624,497,1735,503,629,492,635,502,629,492,1736,495,633,496,1735,496,1735,503,630,499,1729,498,1733,498,1734,533,39754,8921,2314,495]}

 これで、データの取得完了です。

 

3. 取得した信号情報を発信してみる・・・方法1

 前項2で取得した、{"format":"・・・}を使い、ターミナルから
 Nature remoへ信号を発信させる指令を行います。

 ①任意のフォルダ内に、前項2-④のデータをファイルに格納する。
  今回は電源ボタンの信号のため「power.json」というファイルを
  作成しました。

$ cat power.json
{"format":"us","freq":38,"data":[8926,4537,495,636,531,596,495,634,498,635,494,630,505,625,497,1733,496,634,493,1738,492,1740,496,1734,501,1730,499,1731,497,1737,496,634,501,1728,503,629,501,1728,494,633,505,624,497,1735,503,629,492,635,502,629,492,1736,495,633,496,1735,496,1735,503,630,499,1729,498,1733,498,1734,533,39754,8921,2314,495]}

 ②MacをNature remoと同じネットワークに接続する。

 ③ターミナルに以下のコマンドを入力する。
  環境に合わせ、IPアドレスを変更して下さい。

$ cat power.json | curl -X POST 'http://192.168.3.200/messages' -H 'X-Requested-With: curl' -d @-

 ④③のコマンドを実行後、Nature remoが青く点滅すると
  同時に赤外線信号が発信します。
  テレビがON、又はOFFすれば成功です。

 

4. 取得した信号情報を発信してみる・・・方法2

 もう1つの方法を記します。

 ①ターミナルに以下のコマンドを入力する。
  環境に合わせ、IPアドレスを変更して下さい。
  また、{"format":"・・・}の部分は前項2で取得したデータを
  そのまま記入して下さい。

$ curl -X POST "http://192.168.3.200/messages" -H "X-Requested-With: curl" -d '{"format":"us","freq":38,"data":926,4537,495,636,531,596,495,634,498,635,494,630,505,625,497,1733,496,634,493,1738,492,1740,496,1734,501,1730,499,1731,497,1737,496,634,501,1728,503,629,501,1728,494,633,505,624,497,1735,503,629,492,635,502,629,492,1736,495,633,496,1735,496,1735,503,630,499,1729,498,1733,498,1734,533,39754,8921,2314,495]}'

 ②のコマンドを実行後、Nature remoが青く点滅すると
  同時に赤外線信号が発信します。
  テレビがON、又はOFFすれば成功です。

 

5. 今後

 取得できた {"format":"・・・} のデータは、このままでは
 どういう意味かが分かりにくいですね。
 次回、このデータの解析方法について記したいと思います。